模擬負荷試験の提案

昭和23年に消防法が制定されました。しかし、制定された後も、私達は数々の災害に見舞われ、多くの犠牲者を出してきた為、防災強化を目指し何度も法律が改正されてきました。そして、その改正に呼応する様に技術も発達し、防災用設備が充実して来ました。
当時は非常用発電機もそれほど完備されておりませんでしたが、今や、設置基準に関わる建物には全て非常用発電機は設置されております。制定当時から比べれば格段の進歩でしょう。
しかし、どれ程、法律改正や技術、設備が充実しても、災害は何時起きるかわかりませんし、災害がこの程度で済ませてやろうなどと手加減してくれることもありません。
この様な待ったなしの状況に対して、私達は設備の改良と共にメンテナンス技術も進化発展させなければならないのです。
今や多くの発電機メーカーがより省エネルギーで信頼性の高い高性能の製品を作り出しています。その発電機をメンテナンスする為のサードパーティーが、実負荷運転試験と同等の試験を行うことができる試験装置を開発しています。
まず、その試験装置を非常用発電機に接続して発電機を始動させます。そして、その試験装置が発電機にゆっくりと負荷をかけていくことで、実際に非常用発電機が正常に稼働するのか?そして、どれくらいの信頼性があるのか?測定することができるようになりました。前述の実負荷運転試験とはいきませんが、模擬的な負荷運転試験が行う事ができるのです。この装置を「模擬負荷試験装置」と申します。
そして、測定の際に、模擬負荷試験装置が、ゆっくりと発電機に負荷をかけていく為、発電機自体の故障も防ぐ事ができます。
この様に模擬負荷試験装置を利用すれば、実負荷運転試験の全館停電にするという問題を克服して、非常用発電機の信頼性と安全性をほぼ100%担保することが可能となりました。
オーナー様、管理者様にはこの機会に是非とも当法人の提案する「模擬負荷運転試験」により非常用発電機の保守保全にご協力頂きますようお願い申し上げます。
